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思い出はふいに色を変えて光る 踊る だろう 2011年06月23日 レビュー トラックバック:0コメント:0

僕らが通り過ぎてきたいくつもの始まりにも終わりは含まれていて、少しの憂いを払うためにその何倍もの喜びを得たいと願っている。そして僕はそのことを誰よりも声高に祝いたいと思う。

よしむらひらくというシンガーソングライターがいる。

よしむらひらく 1st Single「春」 PV


初めてよしむらひらくの曲を耳にしたのはUstream生放送のエンディングで彼の曲の一つが流されていたのを聴いた時だ。印象はというと、俗に表現される「圧倒された!」や「感動した!」といったものではなく変わった声の歌手がいるんだなぁという、およそ印象と呼べるのかも分からない程度のものだった。ただその生放送のエンディングの度に流されるものだから、一体どんな顔をしてるのか見てやろうじゃないかという軽い気持ちで彼のマイスペースに飛んだのだ。そこに並べられていた曲(現在は非公開にされている)は飛びぬけてキャッチ―なものでもなかったし、逆に下手くそでとても聴けたものではないという類の歌でもなかった。土臭い声と少し懐かしさを覚えるサウンド、一言で表現するならば耳に馴染む音楽がそこにはあった。

それから僕は他の音楽を聴く合間によしむらひらくの曲を聴くようになっていた。ロックンロールとよしむらひらく。J-Popとよしむらひらく。ヒップホップとよしむらひらく。音楽を聴くことが外出することなら、よしむらひらくの曲を聴くことは家に帰ってくること。そのルーティーンを繰り返しているうちに彼の曲を聴かずには他の音楽を聴けなくなっていた。いつの間にかよしむらひらくの曲とその他の音楽の関係性が逆転してしまっていたのだ(!)

よしむらひらくの音楽で一番際立っているのは歌詞の力だと断言する。
「全てのゴミ焼却炉の煙をいっぺんに吸い込んで 吐き出して 歩く」(『春の呼吸』から一部抜粋)
この部分など特にそう。言葉によってそれ自身の包括する意味以上のことに気づかされる経験をあなたはいくつ知っているだろうか?少なくとも僕の中でこの歌詞はその一つに含まれることになった。素晴らしい小説家は読者の景色を一変させるというが、そういう意味においてはよしむらひらくも小説家・執筆者なのだろう。彼は何度も訪れる悲しみとそれを乗り越えた先にある少しの喜びを儚く、強く歌う。そういう姿勢にこそ人生を共感させるべきなのではないだろうか。今になって考えると、あの時の僕は耳よりも先に心を掴まれていたのかもしれない。

そんなよしむらひらくが7月6日ファーストミニアルバム『はじめなかおわり』を音楽レーベル「ソングクラックス」からリリースするとの情報を得たので是非チェックしてほしい。当日は僕もCD屋に走ります。

よしむらひらく 1st Mini Album "はじめなかおわり"予告編


よしむらひらく公式サイト

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